2014年本屋大賞の結果が発表されました。実は昨年末上下巻セットで購入してはいたのですが、仕事やら何やら忙しくなって、読んでる途中でほったらかしになってしまっていました^^;
瀬戸内の海賊王村上武吉の娘「景」を中心に木津川口の戦いなどが描かれていますが、戦に臨む織田方、毛利方それぞれの武将の活躍や胸中が細かく描写されています。まぁ、歴史物にありがちな「そんなわけねぇだろw」と突っ込み入れたくなるような脚色された描写もありますので、好みが分かれるところではあります。個人的には嫌いじゃないです^^
そんな中で「自家存続−戦をする意味はこの一言に尽きる」という内容の記述が特に印象に残っています。一時の感情などに流されることなく、戦の最中でも自家存続のためなら今の主君を裏切り寝返ることも辞さない、という考え方はビジネスや現代社会にも通じることなのかな、と思いました。当然義理や人情も大切だと個人的には思いますが、家族や仲間を守るためなら少々ドライな考え方も必要です。自分はまだまだあまちゃんかな^^;
作者が映画脚本も書く(「のぼうの城」も元は作者自ら書いた「忍ぶの城」という脚本を小説化したようですね。)ようですので映画化されそうですが、個人的にはマンガ化されると面白そうだなと思います。誰が漫画を描くのかにもよりますが。また、この村上景なる人物、実在したの?と疑問に思いますが、作者は実在した人物であると、何かのインタビューで答えているようです。
で、読んできていよいよクライマックスに突入というところまでたどり着いたのですが、ここでいつもの「楽しいこと終わらせたくない病」が発症してしまいました-_-
最初に発症したのはまだ小学生のとき、「ドラゴンクエストⅢ」をプレーしていて、後はラスボス倒してエンディングというところまで来たところで、「もうこれで終わってしまうのか」という寂しい気持ちが出てきて、親の目を盗んでまでプレーしていたのに、全くやる気が起きなくなってしまったのです。で、かなりの期間放置していた記憶があります。その後も何度もそういうことがありました。最終的にはやはり結末が見たいという気持ちが強く、最後まで終わらせるんですんがね^_^
楽しみがまた一つなくなってしまうという気持ちもありますが、最後まで読破したいと思います。
上下巻合わせて1000ページくらいありますが、歴史小説でありながらも娯楽作品の要素も強いと思いますので、歴史とか難しいの苦手、という人にもオススメの作品です!
コメントを残す